バルコニーからのトレドの夜景
夕食はパラドールのレストランで     まず値段相応というところか
サービスしてくれる小柄で痩せたおばちゃんが
クシャおじさん系の顔で、話しても笑ってもまったく歯が見えない
歯抜けでもない様だし  顎の構造がどうなっているのか興味頻り
ご当地では誰も知らない「フランダースの犬」と違い
ドンキホーテはスペインの誇り
聖書以外でもっとも多くの言語に訳されているそうだ
2005年はドンキホーテ上梓400年に当たり
ここでもスペインの著名なコミック作家十数人による競作の展覧会が開かれていて、とても面白かった

哀れな妄想狂の老人にもドタバタ喜劇の主人公にも
世に容れられぬ高邁な精神の持ち主にも解釈できるからこその企画
坂が多いので、建物の入り口が1階で裏が地下なんてことがよくある
これは半地下のバルを天窓から覗いたところ
天井を埋める生ハムをご覧うじろ
トレドは丘の街  狭い急坂が入り組んでいて分かりにくい
黒地に金の象嵌細工と、ナイフや甲冑などの鍛造製品が名産品で、お手ごろ品から高級品まで各種並んでいる
食べ物ではマサパンというアーモンドペーストの入った焼き菓子が名物だが、私には甘すぎた
カタロニアのミロ、ピカソ、ダリに対して、ここではなんと言ってもエル グレコ
実はあまり好きではなかったのだが「オルガス伯の埋葬」は素晴らしい
グレコの家と称される(本当は違うらしい)建物は休館で見られず、Takaさん残念がることしきり
だって、ずいぶん歩いたんだものねぇ
この景色がパラドールの売り物
部屋のバルコニーの下はレストランのテラスになっていて
観光シーズンにはランチを食べに来る客でにぎわうらしい
平気な顔をしているけど、実は結構寒い
パラドールのロビー
案外清楚なたたずまい
梁などの木組みが美しい
これを建てた頃にはまだスペインで建築用材木が生産されていたのだろうか

しばしば聖職者席などの背に、グロテスクな彫刻があるが
多分悪徳の戒めなのだろう
これはろくろっ首と腹筋が割れたマッチョな童子
意味不明
モザイクやフレスコ画の多いイタリアの寺院に比べ
スペインは彫刻が目立つ気がする
このマリア像の顔は実に美しい
どこの町にもカテドラル
印象がごっちゃになるのはやむをえない
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これぞParador de Toledo
サン トメ教会にあるグレコの「オルガス伯の埋葬」で有名なトレド領主の館
トレド市街を見下ろす山の上にある
わずかな割増料金でテラス側の部屋に変えてもらった
しかし、エキストラベッドはどう見ても子供用
Kaoちゃんが小柄だから辛うじて寝られたが
Takaさんや私には到底無理
やっぱり禿山ばかり
セビリヤからAVEでマドリッドまで2時間、そしてトレドへ30分ほど
マドリッド⇔トレド間のAVE開通をセビリヤのホテルのフロントも知らないし、スペイン観光のサイトにもほとんど出ていない
国鉄駅にはタクシー乗り場がないとの古い情報を頼りに危うくバスで行くところだった
Takaさんが「確かにサイトで見た」と言うので探してやっと納得
AVEが通っていればタクシーがないはずはない
案の定列車の到着時間に合わせてタクシーが続々と現れた
憧れのパラドールまでは街の対岸をかなり登る

街の風景
カテドラル
トレド
7日目 (2月6日  月曜日)
しっとり落ち着いた感じの街並み
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