2700m付近のゲレンデ
雲海を背に立つはButchy

展望台にて

ホテルの前
谷間の日暮れは早い

山麓のロープウェー駅にて
頂上は明るいのに下界は墨絵の世界

雲の下には谷間の村が

頂上から見た、クロスカントリーコース

Kitzsteinhorn

Austria

カプルン(Kaprun) は モーツァルトの生地として名高い 古都ザルツブルグから、南に100kmほどのところにある小さな村。
村の上にそびえる 標高3203mのキッツシュタインホルン(Kitzsteinhorn) は、夏でもスキーができることで有名だ。
一方、この山は日本からスキー合宿に行った中学生など10名を含む、155名の犠牲者を出した、
2000年11月のケーブルカー火災でも知られている。
現在は火災事故のあったケーブルカーは撤去され、最新式のロープウェイが、標高1000mほどの山麓から、
断崖絶壁を眼下に見つつ一気に2000mまでスキーヤーを運び
その上のゲレンデには多数のゴンドラ、リフト、ロープトーが行き交っている。
ゲレンデは、山腹が氷河に削られてできた広大なすり鉢状をなし、温暖化で青息吐息の多くのスキー場をよそに、
足元でパウダースノーがキシキシと鳴り、傾斜も緩やかで、初級中級のスキーヤーにはもってこいである。
12月27日から1月3日までの滞在中は、下界が厚い雲に覆われ雪がちらついていても、
ゲレンデのあたりは柔らかな陽光が射し、ゴーグルなしでも滑ることができて、とても快適だった。
時折吹く風に舞い上がる雪がキラキラと光って、長い(本当に長ーい ながーい)ロープトーも苦にならない。
1月1日は見事な快晴で、頂上近くの展望台から見渡す景色は、紺碧の空の下、雲海の上にアルプスの山々が浮かび、
2004年の元旦を寿ぐごとく、素晴らしいものだった。

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